中古物件の購入を考える際、チェックしておきたいポイントについてお話しします。
1.内覧の基礎知識
①内覧時の持ち物
②内覧時のマナーに注意
2.内覧のチェックポイント8選
①部屋の向き
②風通し、眺望
③間取り
④水回り
⑤床や柱の歪み
⑥壁紙などの内装
⑦外壁や基礎
⑧ガスと排水の種類
3.売り主に聞きたいポイント5選
①リアルな交通便
②生活の利便性
③周辺環境
④近隣に住んでいる人
⑤売却理由
1.内覧の基礎知識
現地へ出向くと、肝心のポイントを見落としたり、聞きそびれたりしてしまうこともあります。
内覧に行く前には、気になるポイントを整理し、チェック項目を作っておきましょう。
①内覧時の持ち物
内覧の際、①間取り図②筆記用具③スマートフォン/カメラ④包囲磁石の4点は持参することをおすすめします。
とくに複数の物件を見る際は、記憶が曖昧になることもありますので、了解を取った上で、撮影・計測し、都度、間取り図に書き込むことをおすすめします。
②内覧時のマナーに注意
物件は、持ち主にとって大切な資産。汚したり壊したりして資産価値を下げることのないよう注意しましょう。
希望した価格、条件で売るかどうかは売り主の判断になるので、内覧時には、挨拶はもちろん、失礼のない言動を心がけることも大切なポイントです。
2.内覧のチェックポイント8選
①部屋の向き
リフォームでも改善できないのが、日当たりです。
日差しは時間帯によって変わるので、方位磁石で方位を確かめ、間取り図に書き込みましょう。
②風通し、眺望
風通しと眺望も、後から変えることのできない要素です。
風が通らないと湿気がこもり、家が傷みやすくなります。必ず窓を開けて風を通し、周囲の眺望や騒音にも注意を払いましょう。
③間取り
部屋数や広さだけでなく、部屋の形状によっても使いやすさが変わってきます。
家具を置いて生活している状態をイメージして見ることが大事です。
④水回り
バスルームやトイレ、キッチンなどの使用感も大切なポイントです。
状態によっては、ハウスクリーニングやリフォームが必要となり、出費がかさむことになります。床の浮き、シミも確認しましょう。
⑤床や柱の歪み
家に傾きがあれば、修理には莫大なお金がかかり、健康被害も懸念されます。
床や柱に水平器をあててみたり、ビー玉を転がしたりしてみましょう。
⑥壁紙などの内装
タバコのヤニやカビの臭いなどは、落ちにくいものです。
また、壁紙がよれている場合、建物自体がゆがんでいる可能性もあるので注意です。
⑦外壁や基礎
ほぼ10年周期で、マンションでは大規模修繕、戸建住宅なら外壁塗装などの対応が必要です。
10年を過ぎ、何も対処していない物件には注意しましょう。
⑧ガスと排水の種類
都市ガスかプロパンか、下水道か浄化槽かによって毎月の出費が変化します。確認しましょう。
3.売り主に聞きたいポイント5選
売り主が居住中の場合、内覧は、売り主に直接質問できる絶好のチャンスです。
失礼のない範囲で、実際の暮らし心地も聞いてみましょう。
①リアルな交通便
物件概要に載っている利用沿線、駅と徒歩分数だけではわからない、ラッシュ時の電車の込み具合や注意箇所など、実際の交通事情を聞いてみましょう。
②生活の利便性
近隣スーパーの営業時間や、近所のかかりつけ医、学校までの所要時間などについても聞いてみましょう。
夜遅くまで営業している飲食店やおしゃれなカフェなどの情報も聞いておくと、後で役に立つものです。
③周辺環境
物件概要では分からない情報に、音や匂いの問題があります。
例えば、駅チカのマンションでは、商店街の騒音や匂いが意外と気になったりするものです。
④近隣に住んでいる人
隣近所や町内会の雰囲気など、またマンションの場合は隣人、上下階の確認が必要です。
近隣の世代や家族構成など聞いておくと、後々役に立つかもしれません。
⑤売却理由
最後に聞いておきたいのが、売却の理由です。
プライベートな質問ですので、ためらいもありますが、理由によっては、購入の判断材料にもなります。
2020年の民法改正により、売り主がマイナスポイントとなる情報を隠すと、契約不適合責任を問われるようになったという背景もあります。
失礼のない範囲で質問してみましょう。その場で聞くことができない場合は、後日、仲介業者に聞いてもよいでしょう。
クリニックから住宅まで。想像を超える、創造的な空間デザインを、お客様とともに。
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