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クリニック・医院の設計監理

設計監理とは、建物のイメージから具現化までの全てに携わる業務のことです。
ここでは、理想のクリニックをイメージした時点から、施工・竣工にいたるまでの流れをご紹介します。

Contents
1.医院・クリニックの設計監理とは
2.設計監理の流れ
①施主様の要望に応える
②患者様、医療スタッフの満足を目指す
3.開業までのフロー
4.各種届け出
5.経験豊富な専門家に依頼を

 

 

 

1.クリニック・医院の設計監理とは

設計監理とは、建物を建築する際の設計、監理という二つの業務のことです。
設計は、建物の完成形をイメージして図面化すること、監理とは、建物を施工する際、計画された設計図通りに工事が進むように監理することです。
クリニック・医院の設計監理は、住宅やオフィスと違い、医療に関する専門的な知識が求められます。設計監理に携わる人も、相応の知識と経験を持つ人材を配置する必要があります。
またクリニック・医院は、診療科により、患者様にとってもスタッフにとっても、望ましいデザインは違ってくるので、それぞれの医院・クリニックのコンセプトに見合った設計監理が必要です。

 

2.設計監理の流れ

設計は、建物の基本となるイメージから始まって、具体的な図面をおこします。図面が完成したら、図面通りの建物を建てるために必要な費用を算出し、見積書を作成します。施主様が図面、見積もりともに納得、了承されたら工事契約を結びます。
監理においては、実際に工事中の現場に立ち会い、使用されている材料や施工方法を確認し、図面通りに建物が完成するよう施工会社へ指示を出します。

 

3.開業までのフロー

開業までのフローを簡潔に表すと、おおむね以下のようになります。

開業コンセプトの決定→開業場所の選定→開業資金の借入れ→設計・内装→医療機器の選定→申請・届出業務→スタッフ採用→広告戦略→開業

 

4.クリニック・医院開業にあたって覚えておきたいポイント

①理想のクリニック・医院をイメージする

開業する上で、最初にやるべきは、理想のクリニックをイメージすること。立地条件や間取り、設備、雰囲気などをイメージしてから、実現に向かって行動しましょう。

②立地と物件選び

場所選びは、開業の成功の鍵を握ると言っても過言ではないと思います。場所を選ぶ際は、その地域の人口、主な年齢層、近隣にある競合クリニックなどの情報をリサーチすることが大切です。
雑居ビルや商業施設のテナントを使用する場合、隣や上下階の情報も必要です。看板を出すスペースも必要です。
開業する場所と物件の情報は、データ上だけでは把握できません。実際に足を運び、理想のクリニックを実現できる立地、物件かご自身でも確認しましょう。

③患者様、医療スタッフ双方の満足度を高める

クリニックは、より多くの患者様に利用してもらえるに越したことはありません。広々とした待合スペースや、温もりのあるデザイン、心地よい空間をつくることが大事です。子どもが多い診療科目であれば、子どもたちへの配慮も必要です。
同時に、医療スタッフの作業効率についても考慮することです。各室を行き来しやすい動線や、各種の作業に必要なスペースを設けるよう気を配りましょう。

 

5.経験豊富な専門家に依頼を

医療施設は、一般の住宅などと違い、特殊な間取りや設備が必要となります。設計監理については、専門的な知識と確かな技術を持ち合わせた設計事務所に依頼することがベストです。
設計事務所では、施主様の希望するデザインや設備内容を盛り込み、かつ予算に合う図面を設計します。
着工後の監理においては、施主様の代わりに工事現場に立ち会い、施主様の代わりとして施工会社に指示を出すという業務を行っていくことになります。
設計事務所の担当者とは密に連絡を取り合って、都度希望を伝え、また専門家の意見も取り入れながら、信頼関係のもとで理想のクリニック実現を目指しましょう。

 

クリニックから住宅まで。想像を超える、創造的な空間デザインを、お客様とともに。
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