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木造の家の寿命は何年?長く住むためのコツもご紹介

木造住宅の新築をお考えの方の中には、寿命はどれくらいなのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
自分がこれからこだわりを詰め込んで新築していく住宅に、何年ほど住み続けられるものなのか気になりますよね。
今回は、木造住宅の寿命と、長く住み続けるためのコツを紹介します。
ぜひ参考にしてください。

□日本の木造住宅の寿命はどれくらい?

日本の木造住宅の寿命はおよそ30年間ほどと言われています。
予想より短くと驚いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、この30年という数字は、古くなって住めなくなる年数ではなく、過去に解体された木造住宅の築年数を元に算出されています。
そのため、まだ全然住めるのに壊されてしまった住宅も含まれている平均寿命ということです。
実際には、築80年でもまだ住み続けられる木造住宅も実在しているため、解体されている木造住宅が日本に多いことを表しています。

日本の木造住宅の寿命がこのように短くなっている原因は大きく3つあります。

1つ目は、家の質より量が重要視されていたためです。
1945年第二次世界大戦終戦後からは、とにかく住める家を過不足なく建てることに注力してきました。
そのため、耐震性や耐久性に優れるとはいえない家が数多く存在しました。
しかし、その後大地震が続いたこともあり、1981年に耐震基準が新たに変わり、耐震性に優れた良質な家づくりへとシフトしていきます。
新耐震基準を満たしていない家は解体され、新たに質を重視した住宅が建てられるようになったのです。

2つ目は、間取りが変更しにくい設計だったためです。
海外ではリフォーム、リノベーションをして長く1つの家に住み続けることは一般的です。
しかし、日本では高度経済成長期に現在の家族のライフスタイルしか考慮していない間取りの新築が数多く建てられました。
そのため、築30年ほどを迎えたタイミングでライフスタイルが大きく変わり、バリアフリーに対応した家に住むために解体せざるをえなかったのです。

3つ目は、中古住宅市場が確立されていなかったためです。
日本人は新築志向がとても強く、中古住宅市場のニーズが少ない国でした。
そのため、なかなか市場は成長せず、中古住宅をリフォーム・リノベーションするよりも新築することを希望する人がほとんどでした。

□木造住宅を長持ちさせるためには?

日本独特の歴史的背景が理由で、日本の木造住宅は築30年ほどで解体されてきました。
しかし、十分な耐震性があり、間取りの変更にも適応した間取り設計も可能で、中古住宅市場も成熟してきた現代、築30年で住宅を解体する必要はありません。
築30年を過ぎても安全快適に住み続けられる家であれば、自分たちがリフォームして住み続けるもよし、中古住宅を探している人に売却するもよし。
いずれにしても長く住み続けられるのに越したことはありません。

では、これから新築する木造住宅を築30年以上長持ちさせるにはどうしたら良いのでしょうか。

それは、日々のメンテナンスをこまめに行うことです。
住宅は太陽光や雨風、湿気などに常にさらされており、年月とともに劣化していくものです。
その劣化の進行を遅くするために日々のメンテナンスを怠らなければ、築30年以上快適に暮らし続けることが可能になります。

例えば、木造住宅では大敵である湿気対策として、家中の空気を循環させるための換気をこまめにするのもひとつです。
また、外壁や屋根、クロスなどに少しでも異常が見られたら、点検と修繕を行います。
ヒビ割れや剥がれを放置しておくと、雨水が室内に侵入して住宅の寿命に関わる木材の腐朽の原因となってしまいます。

このように、また劣化が深刻に進行していない段階で早めに気づき、修繕メンテナンスを行うことで、寿命を長持ちさせられます。

□まとめ

今回は、木造住宅の寿命と長く住むためのコツを紹介しました。
これから新築をお考えの方は、耐震性や耐久性だけでなく、メンテナンスがしやすかったりメンテナンス費用が少なくすんだりする家も意識してみると良いのではないでしょうか。
長く快適に住み続けるための家づくりは、ぜひ当社にお任せください。