平屋は、日本で古くから選ばれている建築ですが、近年、現代のライフスタイルにマッチしたデザインや設備を採用したものも増えつつあり、住まいの選択肢として注目されています。
この項では、平屋住宅の魅力や特徴などを紹介します。
Contents
1.平屋住宅とは?
2.平屋のメリットと魅力
①老後対策も含め、シニア夫婦に適している。
②ワンフロアならではの家族とのふれあい
③建築コストを抑えることができる
3.平屋のデメリット
4.平屋を建てるポイント
1.平屋住宅とは
平屋とは1階建ての建築物で、平面に部屋を配置する間取りが特徴です。
日本では、古くから多くの住宅に取り入れられてきました。すべての空間がワンフロアに収まるため、2階建て以上の建物より構造的な安定性にすぐれています。
間取りの柔軟性も高いため、ロの字形でぐるりと中庭を囲んだつくりや、天井を高く設けたつくりなど、個性的な配置も可能です。
2.平屋のメリットと魅力
平屋住宅には、2階建て以上の住宅に比べ、さまざまなメリットがあります。
平屋住宅の魅力について見てみましょう。
①老後対策も含め、シニア夫婦に適している。
幅広い世代に支持される平屋住宅ですが、とりわけシニア世代のご夫婦にとっては数々のメリットがあります。
子どもが家から巣立った後は、夫婦二人の暮らしがメインとなるため、2階以上の部屋は必要がなくなるということがあります。
また、高齢化社会を迎えた現在、老後を見据えた住宅のバリアフリー化は、ぜひとも視野に入れたいものです。
階段を使って行き来する必要のない平屋づくりであれば、理想的なバリアフリー住宅を作ることができるでしょう。
②ワンフロアならではの家族とのふれあい
子育て世代にとっても、近年、平屋住宅のメリットが見直されています。2階建てや3階建ての家で、上層階に子ども部屋を置くと、自ずと子どもたちの行動は見えにくくなります。
その点、ワンフロアで家の中がつながっている平屋づくりであれば、子どもたちとの距離も近く、日々の様子もよくわかるため、コミュニケーションもとりやすくなります。
また、生活動線をコンパクトにまとめることができ、家事が楽になるのも平屋のメリットです。
③建築コストを抑えることができる
平屋づくりは、2階・3階建ての家に比べて構造が比較的単純なため、建築コストを抑えることができる傾向にあります。
もし2階・3階建ての家と同程度の費用をかけると、より高品質の設備や快適性が実現できることでしょう。
3.平屋住宅のデメリット
平屋住宅で、十分な生活スペースを確保するためには、広い敷地が必要です。地価の高い都市部あたりでは、平屋の実現が難しい場合もあります。
さらに、住宅密集地や高い建物に近接している場合など、日当たりの確保にも工夫が必要です。
また、一般的に、平屋は屋根の面積が広い分、夏場は室内が暑くなりやすく、冬場は日差しが届かない中心部が寒くなりやすいという傾向が見られます。
4.平屋を建てるポイント
先述したように、平屋を建てる上では、周辺環境との調整や空調設備の効率的な設置など、工夫が必要です。
また、インターネット上などで「平屋住宅は2階建て住宅より耐震性が高い」という情報を見かけることがあります。
実際に、2階建て住宅、平屋住宅ともに構造計算については義務づけられていないことから、平屋住宅を建てる際には簡易的な壁量計算を行っている会社もあります。
家族や夫婦の大切な生活の場となる住宅ですから、しっかりとした耐震性能を備えておきたいものです。
平屋住宅を検討している場合はとくに、耐震性能や構造計算についても住宅会社に確認することをおすすめします。
クリニックから住宅まで。想像を超える、創造的な空間デザインを、お客様とともに。
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