- HOME>
- INTRODUCTION
INTRODUCTION建築士の想い
FEATURE
家づくりを通じて誰かの生活に関わること
一生の財産となる家づくりに関わること
ARCHITECT山口 修
■略歴
- 1976年
- 佐賀県鳥栖市生まれ
- 1995年
- 佐賀県立鳥栖高校卒業
- 1999年
- 熊本大学工学部建築学科卒業
- 2001年
- 熊本大学大学院自然科学研究科博士前期課程修了(桂建築研究室)
- 2001年
- 株式会社交建設計 設計部(東京本社→名古屋→福岡)
- 2008年
- NKSアーキテクツ
- 2011年
- 山口修建築設計事務所 設立
INTERVIEW建築士インタビュー
「本当は…自分が設計・デザインした家に自分が住みたいくらいなんですよ(笑)」
クライアント様にとって“一生もの”であるマイホーム。
建築士にとってもそれは一生もので、大切な我が子のように思っていて、
「長く思い入れを持って住み続けていただきたい」と考えている山口修建築設計事務所の山口修代表。
「家づくりはワクワクの連続。家を引き渡す時、
そのワクワクのバトンをクライアント様に渡すのです」と、
本当に家づくりが楽しくて仕方がないという調子で語る山口代表に、建築士になろうと思ったきっかけ、
ご自身の設計・デザインの特徴、そしてクライアント様への思いなどをお聞きしました。
INTERVIEW01建築士になろうと思ったきっかけは?
家族・親戚に建築関係の人がいたわけではなく、私も高校まで野球一筋の毎日を送っていました。
親から「成績が下がったら、野球をやめさせるからね」と言われていたので、その約束を守るためだけに勉強していたような状態でした(笑)。
やがて野球をやめて進路のことを考えた時、当時はまだITの黎明期でしたから、「これからはこの分野だな」と思って通信・情報関係の道を目指そうとも考えたのですが、どうしても自分がそういった分野に身を置いている姿がイメージできず、そんな中、たまたま読んだ漫画が住宅関係のもので、「面白そうだな」と思ったのがきっかけです。
なので、きっかけは漫画だったんですよ(笑)。
「漫画で将来を決めたのか?」と呆れられそうですけど、実はそうだったのです。
でも、きっかけは偶然手にした漫画かもしれませんが、家づくりを通じて誰かの生活に関わること、一生の財産となる家づくりに関わることにとても魅力を感じたのは間違いありません。
INTERVIEW02現在の場所に事務所を設立した理由は?
私の地元であることが大きいですね。
建築士になろうと思い立った時から、地元で自分の事務所を設けたいと思っていました。
家づくりを目指して建築学科に入ったのですが、当時はハウスメーカーの営業マンになることを考えていて、自分が建築士になるという感覚はなかったのです。
ただ、建築学科のカリキュラムというものは、基本的に建築士を育てるようにできているので、そこで学び続けるうちに、“自分にしか作れないもの”を作ることに魅力を感じるようになりました。
まわりにデザイン建築がない環境で育ちましたので、大学で様々な建築を知って「世の中にはこんなものがあるのか」「こんな面白い建築があるのか」と感動しました。
これまで自分はそういうものに触れて来なかったことに、「損をしてきた」と感じたほどです。
東京などの都会なら特徴的なデザイン、面白いデザインの建物はたくさんありますが、地元にはそうしたものはなく、大学に入って初めて触れることができ、「こういう建築を地元に作りたい」と思ったのも地元で事務所を設立した動機の1つです。
クライアント様・土地などの各条件・建築士
この3つの要素が揃ったからこそできるもの
それを追求してカタチにしたいと思っています
INTERVIEW03ご自身のものづくりの原点は?
“他人と同じものを作るのが嫌”というところでしょうか(笑)。
「自分にしか作れないものって何だろう?」と追求する中で、大学でこれまで目にしたことのなかった様々な建築を知り、自分の建築の世界が広がっていったことで、クラフトマンシップが養われたのではないかと思っています。
建築の面白いところは、良い建物を作れば私が死んだ後もそれが残ることです。
一般住宅を例にとれば、お客様にとってその家は一生ものでしょうが、建築士である私にとっても一生の宝物なのです。
仕事を通じてそういう宝物をたくさん生み出せることに、大きな喜びを感じています。
INTERVIEW04ご自身の設計・デザインの特徴は?
私の設計・デザインの特徴は、逆に“テイストがないこと”だと思っています。
建築士の中には自身の色や特徴を前面に押し出す人もいますが、私はそうではなく、クライアント様・土地などの各条件・建築士という3つの要素が揃ったからこそできるものを突き詰めてカタチにしたいと思っています。
時々、クライアント様から「山口さんの設計・デザインが好きなので、以前作られた家の感じでお願いします」と言われることがあるのですが、そうした時、私はそれを超えたもの、そのクライアント様にとってより良いものをご提案したいと思います。
「これからどんな家が作られていくのか?」
「どのようにこだわりを発揮させていくのか?」
そこが家づくりの楽しい部分であり、ワクワクする時間です。
そうした楽しさ・ワクワクこそが私のモチベーションであり、想像力の源でもあります。
そういう意味では、“クライアント様がいて、初めて私の建築が生まれる”と言えるかもしれません。
家づくりを通じて、クライアント様をワクワクさせたい
完成後もその家に思い入れを持ってもらって、大切に住んでいただきたい
INTERVIEW05最後に、HPをご覧の方へメッセージをお願いします。
建築事務所に対して“敷居の高さ”をお感じの方もおられるかもしれませんが、全然そんなことはありません。
私は家づくりを通じて、クライアント様をワクワクさせたい、いつもそう考えています。
喜びやワクワクを体験しながら家づくりにのぞんでいただくことで、完成後もその家に思い入れを持ってもらって、大切に住んでいただけるようになると思うからです。
家づくりはワクワクの連続。
家を引き渡す時、そのワクワクのバトンをクライアント様へお渡しするのですが、その瞬間こそがクライアント様の喜びのピークなのかもしれません。
ですが完成後、その家に長年住み続ける中で、折に触れて喜び・満足感・快適さを感じてもられるような、そんな家づくりをしたいと思っています。
本当は…自分が設計・デザインした家に自分が住みたいくらいなんですよ(笑)。
私にとってもその家は一生の宝物で、大切な我が子のようなものです。
毎回、引き渡しの時には嫁に行く大切な娘を見送るような心境です(笑)。
そのくらいの思い入れを持って家づくりをしていますので、是非、クライアント様にも大切に住み続けていただきたいです。