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木造住宅の湿気はどこから来る?湿気対策もご紹介!

2021.10.17

湿気が多い日本の気候では、住宅も湿気対策が必要になります。
特に木造住宅の場合、湿気はカビや木材の腐朽の原因ともなりうるため、対策が求められます。
今回は、木造住宅における湿気の原因と対策について解説します。
ぜひ参考にしてください。

□木造住宅の湿気の原因

1つ目は、地面から発生する湿気です。
地面は水分を含んでおり、地表の水が蒸発して水蒸気となることで床下部分に湿気が溜まります。
最近の住宅は、ほとんどが床下の除湿対策が施されているため、そこまで心配はいりません。
地面から水蒸気が蒸発してこないために、除湿コンクリートや除湿シートを敷設して湿気上昇を抑えます。

2つ目は、生活空間から発生する湿気です。
人間は1日あたり500~1500ミリリットルの汗をかくと言われています。
汗は蒸発して水蒸気となり、湿気の原因となります。

また、洗濯物を部屋干しすることが多いご家庭では、濡れた洗濯物から発生した水蒸気が湿気の原因となります。
さらに、キッチンや浴室、洗面所などの水回りからも水蒸気は発生します。
このように、家族が日々生活しているだけでも、家の中には湿気が生じてしまうのです。

3つ目は、床下の換気口から侵入する湿気です。
本来は床下の風通しを良くして、室内の湿気を外部に排出するための換気口ですが、逆にここから湿気が侵入してしまうことがあります。
具体的には、梅雨から夏にかけて外気の湿度が高い季節に、ジメジメした空気が侵入してしまいます。

4つ目は、温度差によって生じる結露水による湿気です。
結露とは、空気中に含まれている水分が冷やされて、液体になる現象のことです。
特に冬場は室内を暖房などで暖めると、室内と室外に温度差が生じて、窓ガラスの周りで結露が発生します。
窓ガラスの表面であれば拭き取ることで解決されますが、2重ガラスの内部や壁の内部、床下など手が届かないところにも結露は発生してしまいます。
その結露水は湿気を生み、木材の腐朽の原因となるのです。

□湿気対策として大切な「通気」について

湿気対策として、木造住宅の家づくりで最も意識したいことが通気性です。
湿気の発生原因をゼロにすることは難しいですが、湿気が生じても湿気がこもらない家にすることは可能です。
湿気がこもらなければ、カビや木材の腐朽も発生しにくくなります。

通気性を高めるポイントとしては、吸気と排気で外気をうまく取り入れ、室内の隅々にまで空気を循環させることです。
とはいえ、夏場や冬場など、1日中窓やドアを開けっ放しにして換気をするわけにはいかないでしょう。
そこで、意識せずとも室内を常に換気できる通気性を意識した家づくりが大切になります。

例えば、季節ごとの風向き、周囲の建物の環境に合わせて、窓の大きさや位置を工夫します。
高い位置と低い位置に窓を設置することで、部屋全体の換気ができます。
また、間取りも家全体で空気が循環できるように工夫することで、湿気が溜まる空間を排除します。

□まとめ

今回は、木造住宅における湿気の原因と対策について紹介しました。
木造住宅では、湿気はカビや木材の腐朽の原因となるため対策が不可欠です。
家全体の通気性を高めることで、湿気がたまることなく、常に新鮮な空気に入れ替えられます。
当社では、空気の循環を意識した住宅の設計も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。

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