近年地震が多発しており、マイホームを建てる際にも耐震性を高めたいと思われる方が多いのではないでしょうか。
耐震は3つの等級に分かれており、最上級の耐震等級3を導入するか迷われている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、耐震等級3は住宅に必要なのかご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
□耐震等級3は必要なのか?
耐震等級は3段階に分かれており、「ガル」という単位で示される地震の揺れの大きさへの耐久力で決められています。
具体的には、耐震等級2は500ガル、耐震等級3は600ガルの揺れが来ても倒壊しない基準とされています。
それらが具体的にどの程度の地震なのかというと、阪神大震災では最大800ガル、東日本大震災では最大2900ガルを計測しており、600ガルを大きく超えるものとなっています。
これだけ見ると、耐震は意味がないのではないかと思われるかもしれませんが、最大約1700ガルだった熊本地震では、耐震等級3のほとんどの建物は一部しか破損しませんでした。
一方で、耐震等級2の木造住宅の中には、建物全体が倒壊した住宅もありました。
このことから、耐震等級が高ければ100%安全だとは言えないものの、一定の強度は確保できると言えるでしょう。
□耐震性が決まるポイントをご紹介!
ここからは、耐震性の決め手となる4つのポイントについてご紹介します。
1つ目は、建物の重さです。
建物の重さに関しては、建物が軽い方が耐震性が高まります。
建物の構造そのものや屋根が軽いほど、地震の揺れに対する建物の揺れる幅が小さくなります。
そのため、比較的軽い木造住宅は、耐震性能を高めやすいとされているのです。
2つ目は、耐力壁です。
耐力壁とは地震や風などの横からの力に抵抗できる壁のことで、耐力壁が多いほど耐震性が高まります。
3つ目は、耐力壁や耐震金物の配置場所です。
大地震が起きて、建物の一部や全体が崩壊しそうになった場合、各階の柱や耐力壁などをどのように配置するかで、建物の耐久力が変わります。
4つ目は、床の耐震性能です。
当然ですが、床の耐震性能が高いほど、耐震性が向上します。
壁と床は繋がっているので、大地震が発生した際に、耐力壁がしっかり踏ん張れるよう、強度のある床で備えると良いでしょう。
□まとめ
今回は、マイホームの耐震性を高めたいとお考えの方に向けて、耐震等級3は必要なのかについてご紹介しました。
また、耐震性が決まるポイントについてもご紹介しました。
その他にご質問や相談等ありましたら当社までお気軽にお問い合わせください。